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東京書芸学園スタッフブログ

宿六

2014/07/22

皆さん暑さに負けていませんか?
僕は日中外に出るのがあまり好きではないので、
最近は専らクーラーをつけた部屋で本を読む
のにはまっています。



最近読んだ本で面白かったのは、
色川孝子さんの「宿六・色川武大」という本です。


色川孝子さんは、伝説のギャンブラーであり直樹賞
受賞作家でもある色川武大(阿佐田哲也)さんの奥さんです。
この本はナルコレプシーという奇病を持った夫との夫婦生活
とはいえない夫婦生活を収めたエッセイ集となっています。



夫主催の毎夜開かれるマージャン大会、幾度も行われる引越し、
収集癖がある夫のお金の工面等々...。
到底夫婦とは思えない生活の中で、夫に意地でもついて行く
孝子さんの生き様には本当に感動しました。


この本の面白いところは男性が読むのと女性が読むのでは見方が
全く異なるところだと思います。
きっとこの本を読んだ男女に討論会をしたら、白熱すること
間違いなしだとおもいます(笑)


僕はマージャンも競馬もギャンブルはしませんが
読んでいくと自然と色川武大の意見に共感している自分がいました。



最後はほっこり。だけどなんだか寂しい気持ちになる不思議な本
に出会うことが出来ました。皆さんも是非読んでみてください。
また良い本に会ったら紹介したいと思います。



これから暑さが増しますが、学園に来られる際には熱中症など
気をつけてきてくださいね。
それでは失礼します。

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