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東京書芸学園スタッフブログ

映画「6才のボクが、大人になるまで。」

2015/03/17

皆様、こんにちは。
イベントと教材部を担当しております花粉症の根津でございます。



日々暖かくなりますが、花粉症の私には5月頃までは辛い時期が続きます。
今現在、花粉症でない方も、ある日突然発症するかもしれませんので
どうぞお気を付けくださいませ。



さて、今回の映画は「6才のボクが、大人になるまで。」です。


今年の第72回ゴールデングローブ賞で、作品賞(ドラマ)、監督賞、助演女優賞と
最多3冠に輝いた「6才のボクが、大人になるまで。」ご覧になりましたでしょうか。



この映画は父メイソンと母オリヴィアが離婚後に、息子であるメイソン・ジュニアを
12年間(6歳から18歳まで)にわたって育てる中で、関係が変化していく様子を描写したもの。


本作の撮影は、コルトレーン演じるメイソン・ジュニアが子供から青年に成長していく姿を描くために、
2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して断続的に行われたそうです。
ひとつの映画に12年の歳月をかけて、さらに出演の4人が12年間同じ人物という珍しい作品。





≪批評家からの評価≫

映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには253件のレビューがあり、批評家支持率は98%、
平均点は10点満点で9.3点となっている。
サイト側による批評家の意見の要約は「映画技術史上の金字塔的作品でありながら、
本作で語られる内容は非常に密度の濃いものとなっている。

本作は人間性というものに対しての非常に広い範囲にわたる探求である」となっている。
また、Metacriticには46件のレビューがあり、加重平均値は100/100と非常に高いものになっている。
本作はMetacriticで100点満点を記録した数少ない映画となっている。


また、100点満点を獲得した映画の中でも、最も評価者が多い。
『ローリング・ストーン』誌のピーター・トラヴァースは本作を(今までに見た)今年の映画の中で
最高のものだと評価し、4つ星評価で満点となる4つ星を与え、
トラヴァースにとって2014年初の満点評価を下した作品となった。

『ガーディアン』紙のピーター・ブラッドショーは本作に5つ星評価で満点となる5つ星を与え、
「この10年間で最高の映画の一つ」と述べた。
また、リチャード・ローパーは本作にA+の評価を下し、
「私が見た映画の中でも最高の映画の一つ」と述べた。



内容については人によって評価はあると思いますが、空前絶後の作品であるのは間違いないです。

12年間毎年、夏の間だけ撮影されました映像で綴っています。


撮影がスタートした時点では、完成する保証はありませんでした。
何が起こるか分からない、ストーリーがどうころぶかも未確定。
俳優もいますが、メインは素人の子役です。


役者が出演を拒否するかもしれない。
極端な話、死ぬ可能性だってある。(それで挫折した映画もあります。)
監督ほか製作陣が破綻するかもしれない。
そもそもそんな長期間にわたって俳優と契約できない。

12年先まで回収する見込みのない映画に出資するスポンサーがいない。
そのような制約を乗り越えて、一本の映画に仕立てた事は、
ドキュメンタリーではない劇映画としては驚異的な事です。


少なくともハリウッドで製作する事は不可能でしょう。
その一点だけでも、充分観に行く価値はあると思います。

そしてその特殊な撮影のおかげで「時の流れ」と「人の営み」について
他では味わえない感動があります。


私がはじめにこの作品を知った時には、まだ公開している映画館が都内で2ヵ所しかなくて
なかなか観に行くのも大変な感じでした。
でもアカデミー賞のあとでは、かなり公開映画館も増えて、観やすくなったようです。


ただ、私が観に行った日比谷の映画館では、前日で満席になってしまいました。
通常と違ったこの特別な映画、イケメン俳優の斎藤工もおススメしていましたがいかがでしょう。

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