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東京書芸学園スタッフブログ

都内に流れる一級河川

2012/09/04

まだまだ残暑の厳しい日が続きますが、朝方や夜には秋の気配が少しづつ
感じられます。

 


 東京では、川を見る機会も気にすることもありませんが、ゲリラ豪雨による
浸水の心配もあるので、近所を流れる「妙正寺川」をたどって見ました。
 妙正寺川とゆう名前の由来となった妙正寺は杉並区清水にあります、水源は
妙正寺の近くの妙正寺池を水源としています。川としては9.7kmと短いの
ですが一応一級河川です。 

 

 最近まで、川底の掘り下げ工事や調整池の併設工事があり、綺麗に整備さ
れました。

 

▲哲学堂をえぐるように流れる妙正寺川

Photo-1.JPG

 哲学堂から2~300m上流には、江古田川が妙正寺川に流れ込み、太い樹木
が生い茂る広場があります。ここではゲートボールやランニングを楽しむ人が
多く見られます。
 ここは室町時代、この付近一体を広くを支配していた豊島氏(泰経)と、
あの江戸城を作った事で有名な大田道灌との合戦(江古田、沼袋の戦い)の
場所です。
その後、豊島氏は練馬城(今の西武としま園)も石神井城(石神井公園)も
攻略され敗走した歴史的な決戦場所です。


▲哲学堂から妙正寺川2~300m上流にある支流(江古田川)との合流地点
Photo-2.JPG

 

▲古戦場跡の石碑
Photo-3.JPG

 2005年9月4日のゲリラ豪雨(112mm/時間)で妙正寺川周辺は床上浸水895棟、
床下浸水522棟の大きな被害に見舞われました。その後、局地的な集中豪雨や
地域の宅地化に伴う自然保水能力の低下による水害に対処するため、
妙正寺川の川底の掘り下げ、調整池の併設工事を進めました。


▲川沿いの散歩道が美しく整備されている

Photo-4.JPG

 哲学堂を今度は下流の高田馬場方向へ行くと、西新宿の高層ビルが山壁のように
連なって見えます。妙正寺川は急な増水の時に備えて、水を貯める調整池が
作られています。

 

▲上高田/西落合 周辺

Photo-5.JPG

 

▲上高田グラウンド下の水害対策用の調整池

Photo-6.JPG

 更に下流に行くと、住宅が密集する落合地区に入る、この付近で妙正寺川と神田川が
゛落ち合った"場所です。
新宿区下落合、上落合、中落合、西落合の地名になっている「落合」の地名は川と川が
合流する゛落ち合う"が語源だそうです。


▲西武新宿線 下落合駅

PHoto-7.JPG

 

▲水清掃工場付近の地図

水清掃工場Photo-8.JPG

昔、この付近は増水するとしばしば浸水被害があったそうです。


▲昔の合流地点

 Photo-9妙正寺川.jpg 

 近年の治水工事により、妙正寺川と神田川はこの付近では合流せず、水清掃工場の
分水と合流して暗渠化して新目白通りを下り、下流の高田橋で合流します。


▲落合水再生センターの放水路との合流点

合流Photo-10.JPG

 

▲暗渠化(川をふさぎ道路や路すること)され、新目白道路の下へ暗渠Photo-11.JPG

わすか9.7Kmの妙正寺川は、高田橋付近で神田川と合流して地図から消える。

 


▲神田川と妙正寺川と合流地点
ゴールPhoto-12.jpg

 現在、国が進める環状7号線の巨大地下貯水槽設備など、水害対策が進められて
いますが2005年のゲリラ豪雨(112mm/時間)の降水量の半分以下の設定とか~。
まだまだ対策が不充分ですが、今後の環状7号線の巨大地下地下水路計画に期待したいと
思います。


東條 勲
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