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東京書芸学園スタッフブログ

地名は時代と共に変わる。

2012/11/02

漫画の聖地として語り継がれる椎名町トキワ荘。
今、その文化の発信地「トキワ荘」は取り壊され当時を偲ばせるものは何も在りませんが、
新目白通りと目白通りの交わる当たりの豊島区南長崎3丁目のニコニコ商店街の公園入り口に、
トキワ荘のモニメントと、その当時の様子が刻まれています。
●最寄の駅:都営大江戸線 落合南長崎駅約10分。

 

PHOTO-1ニコニコ商店街.JPG

 

戦後まもなく、手塚治虫が雑誌社の紹介でトキワ荘で漫画制作をしていた頃、手塚を慕う
赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄、寺田ヒロオらがぞくぞくと集まり、互いに影響しあい
ながらも青春時代を送った伝説のアパート。


 

PHOTO-2アパートノブロンズ像.JPG

 

PHOTO-3トキワ荘の住人達.JPG

 

当時の「トキワ荘」の住所は今は使われていない椎名町20121番地(昭和14年から39年の間使われた
地名)です。現在だと地名、番地は南長崎3丁目辺りになります。
今このあたりで「椎名町」という地名は、ほとんど見当たりません、西武池袋線椎名町駅と地元の
小学校に残ります。


PHOTO-4古い地番表.JPG

 

PHOTO-5今の地番表.JPG

 

この「椎名町」あたりは、江戸時代は武州豊島郡長崎村でした。このあたりは千川用水や
湧き水が流れる水に恵まれた豊かな農耕地が広がっていました。新鮮で美味いと評判の練馬大根や
葱や葉ものを、日本橋の市場に供給するには地理的に便利(約8km)でした。
江戸時代は長崎村、明治に入り長崎村から長崎町、長崎南町そして、椎名町。現在は南長崎と
ころころと地名が変わっていきました。


PHOTO-6絵d時代の古地図.jpg

 

最近、地震に備え古地図や古い航空写真が売れているとか~。


昨年の地震の際、千葉県浦安市が地盤液状化現象で住宅や道路に1万件以上の被害がでました。阪神淡路大震災では神戸ポートアイランドが液状化現象で、埋め立て地の脆弱さが指摘されました。今回地震で改めて、軟弱な地盤に施設や建物を作る場合、通常の基礎工事では震災の被害を受けることが分りました。

古地図や昔の航空写真と重ね見て、湖や沼、川で在った場所。古地図の地名に川、沼、池、埋め立て地の名前が残る場所その名残なのだそうですね。

ちなみに、「築地」は海岸を埋め立て築いた場所の地名とか。大坂の梅田の「梅」は埋めた土地の意味など大変興味深いものです。

自分の住む街の地名を調べると意外な理由や、歴史があるかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


東條 勲
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